ハニーポット cowrie をカスタマイズしてみる
環境
- cowrie
- Ubuntu 16.04.3
cowrie をカスタマイズする
全てがデフォルトのハニーポットだと、攻撃者に気づかれる可能性もあると思うので何らか変化を加えておきたいですよね。ということで、ログイン後のファイルシステムをそれっぽく見せるべく、カスタマイズ方法を調べてみました。
この記事では、ファイルシステムに変更を加える方法と、ログイン可能なユーザを変更する方法をまとめます。
ファイルシステムをカスタマイズする
createfs コマンドを使ってみる
Github の README.md には honeyfs の説明に file contents for the fake filesystem - feel free to copy a real system here
とあるので、この honeyfs 内にファイルを作ればそのまま見れるようになるのかと思い以下の図のように honeyfs/etc/hoge.txt
を作成しましたが、そんな単純なことではありませんでした。
cowrie にある、ファイルシステムを作る bin/createfs
コマンドを使ってみようということで、 honeyfs/etc/hoge.txt をつくって bin/createfs > data/fs.pickle
して、 cowrie に ssh で繋いでみましたが、hoge.txt の存在がないどころか、バナー表示がなくなったり ls コマンドがなくなったりして何も出来ない残念なhoneypot になってしまいました。。
このコマンドは一体どう使ったらいいのだろうか…
fsctl コマンドを使ってみる
bin/fsctl data/fs.pickle で etc/ に touch で hoge.txt をつくったら上でつくった honeyfs/etc/hoge.txt の内容が見れました。
仮に膨大なファイルを追加した場合に全部 fsctl でやらなくては行けないのかな。めんどくさすぎる…
ログイン可能なユーザをカスタマイズする
cowrie にログインできるユーザ名とパスワードの組み合わせは、 data/userdb.txt
に書かれた組み合わせで決定します。以下がデフォルトの内容です。
デフォルトの状態では、 root アカウントは root, 123456 以外のパスワードであればログインでき、 richard アカウントはどんなパスワードでもログインできるような設定になっています。
cowrie を動作させてログイン失敗のログに出てきたアカウント名とパスワードをここに追記してあげれば、より多様な攻撃を見ることができるようになるかもしれませんね。
参考文献
- 作者:森久和昭
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: 単行本